日本からだって、テクノロジーベンチャーは出る。〜アドテク・スタートアップKauliが大型ファイナンス〜

先ほど発表になった「ディーツーコミュニケーションズとの資本業務提携契約締結およびDFJ-JAICを引受先とする第三者割当増資の実施」について

Kauli社 http://kau.li/jp
techcrunch記事 アドテクノロジーのスタートアップKauliが増資。D2Cとの資本業務提携でスマートフォンのSSP事業も


GMOVenturePartnersは引き続き他の株主と共に、代表取締役である高田社長を中心とした経営陣の支援を続ける。


このプロジェクトは2009年から始まった。

アド・テクノロジーの会社を率いる事が出来る社長と、
アド・テクノロジーの会社で勝負したかった。
金儲けのためでもなく、はやっているからでもなく、
「広告」はもっと面白く出来る。そのために技術で勝負する、
そんな思いのエンジニアが創る技術会社。

ソーシャルゲームのような派手さはないし、アプリのような瞬間的な立ち上がりもない。

しかしそこには新しい解決手段を待っている数千億円の広告実需があり、テクノロジー・ドリブンなイノベーションが、米国では、常に起きている。
日本でも絶対に起こしたい。
日本発の技術で、日本から、革新を起こす。
短期売却ではなく、1000億円を狙える会社を創出したい、というのが当初からのテーマ設定だった。

 

Kauli2名でスタートし、今でも10名規模だ。
開発はもちろん100%内製だ。
1年前にSSPRTBを先陣を切って始めたが、ラボのような会社で、地道にロジックを考えたり、実装したり、解析したり、ひたすら大量配信したりしていた。

そこに時代が追いついてきた。

昨年後半から急激に配信規模が増え、1万を超えるオンラインメディアに対して月間70億インプレッションを超える広告を配信、
広告のリーチ数として、上も下も大資本の中で国内第5位に躍り出た。

所謂「シードアクセラレーター」は増えているが、GMOVenturePartnersはインキュベーションやVC機能を多機能的に発揮し、関与先を絞り込んで地道な価値創造支援を続けており、それが今回一つの形になった。

D2Cはドコモと電通の合弁会社として有する最大手モバイルメディアレップの顧客基盤に対して、当社がD2Cの基盤上に構築するスマートフォン向けSSPを提供することにより、広告販売の拡大を目指す。

さらに、成長加速のために、DFJのグローバルネットワークファンドであるDFJ-JAICは、アドテクノロジー業界をはじめとしたITセクターに対し日米熟知したクロスボーダーで投資・支援する米国のVCファンドとして、Kauliに対し、IPOを目的とした当社成長戦略の支援をおこなう。

国内最大級の企業グループが、買収ではなく、筆頭株主として資本参加しつつも、IPOを目指し、米系のVCも株主に加わる。

実に稀有な取り組みとなる。

この強力な布陣の一員として、成長加速を支援していきたい。

- | 16:09 | comments(0) | trackbacks(0)

        
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