本日、ステルス投資先であったKauliが「コンセプトマッチ」広告サービスを開始、CNETにも大きく取り上げて頂いた。
アドネットワーク「Kauli」始動--「今探している情報」に最適化した広告を配信
Kauliは、アドネットワークサービス「Kauli」の提供を開始した。ユーザーが広告を配信するサイトを訪れた時点で、どういった意図や目的を持っているかを分析し、最適な広告を配信する「コンセプトマッチ」と呼ぶ手法を採用する。 Kauliには5つの点で注目している。
・広告配信ビジネスではあるが、媒体選定ではなく、広告テクノロジーをコアとしている点。
最近乱立気味の広告ネットワークは本質的にはメディアバイングの勝負をしており、差別化のコアは、メディアカテゴリのフォーカスやマーケティング力にしかない。Kauliはマッチングアルゴリズムの本質的価値を基盤としたうえで、破壊的ビジネスイノベーションのロジックで展開する。
・本質的に多言語対応のアーキテクチャーを採用しており、世界展開可能である点。
創業時から中国語、韓国語対応を想定している。中国市場は桁違いに大きい。
・インターネット広告にはまだまだ膨大な成長余力がある。
その中で、様々なイノベーションや淘汰、新旧勢力交代が予想され、ビジネスチャンスの宝庫である。
・リアルタイムWebの潮流。
twitterもFacebookも、googleが準備しているリアルタイム系の諸機能も、これまでにない「現在」をカットとした新しいビジネスを生み出す可能性がある。「コンセプトマッチ」は、ユーザーの過去にではなく、現在に広告する。
・検索ではなく、閲覧を起点としたイノベーションである点。
大部分のWeb生息時間において、重要なコミュニケーションは検索行為からではなく閲覧を起点としているため、閲覧こそがマーケティングプロセスの上でも主要な領域になってくる。
何度かCTO募集のエントリーを書いたが、akiyanこと元ヨセミテの秋田さんがCTOとして参画。アルゴリズム・アーキテクトには専門家の高田さんが参画するなど、目が離せない展開になりそうである。