なんでいつも検索結果はつまらないのか?という問題だが、

私達の検索ニーズは日増しに欲張りになり、先鋭化、深化している。
昔はあまり期待していなかったが、今や「何かを検索すれば、必要な知識はすべて得られる。しかも一発で。」という暗黙の前提・錯覚が静かに当然化していないだろうか?

SEOやSEMテクノロジーの進化により、
それぞれの検索ワードに関して効率化された導線が引かれるようにはなってきているはずだが、ある事項について詳しくその事実関係を調べたい場合は、人の意見や会社概要が知りたいとは限らない。正確な記述や資料が見たい。

そこに不満足感を感じるという問題に対するひとつの解はこうではないだろううか。

「専門特化した「Vertical(垂直的)」なコンテンツは常に現実社会には存在しているが、それはまだまだweb化されていない」

特に優秀な編集者、執筆者の大半はweb化もしていなければブログ化もしていない。
米国と比べてその差は顕著である。

検索最大手は、いずれすべての情報をweb化、検索対象とすると宣言してはいるが、少なくとも当面は、彼らの提供する検索結果は、horizontal=水平的=広く薄いものである。

そこに、Vertical検索、Verticalポータルという試みが再評価されてくる土壌がある。
不動産VerticalのHomes、ヘルスケアのHealthline、いずれもそのVertical性にその価値があり、その専門特化したニッチ性が高ければ高いほど、ロボット処理出来ないプロセスが増大し、Horizontalなエンジンには入りにくい領域になってくるのである。


Web2.0的なトレンドとしてブログビジネスファンドが2年前から注目している概念、「Vertical」。

weblio

今回ウェブリオ社へ出資したのは、今後増大するVerticalニーズへの対応のためである。
当該社が進めるのは、専門辞書を集めたVerticalポータル構想である。
メタ検索ではない。
地道に出版社と交渉を続け、すでに300以上集めている。今後さらに加速してくる。
これがどれほどの価値を持つか。

今回はNIFSMBCベンチャーズに加え、リクルートインキュベーションパートナーズが投資家、事業パートナーに加わった。それが何を意味するのか、今後の展開に要注目である。

ご参考 ITmedia記事より
携帯から時事用語、WikiPediaもまとめて検索──Weblioモバイル
複数の専門辞書・辞典から横断検索が可能なWeblioに、モバイル版が登場。

- | 02:57 | comments(1) | trackbacks(0)

        

オンライン百科事典サービスのウェブリオに出資

weblio

Venturenow掲載記事より
ウェブリオ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表:辻村直也)は8月22日、NIF SNBCベンチャー株式会社(本社:東京都千代田区、代表:有明一夫)、GMO VenturePartners 株式会社(本社:東京都渋谷区、代表:熊谷正寿)の運用するファンド(ブログビジネスファンド投資事業有限責任組合/GMO VenturePartners投資事業有限責任組合)、株式会社リクルートインキュベーションパートナーズ(本社:東京都中央区、代表:堤達生)の運用ファンドに対して、総額8,100万円の第三者割当増資を実施したことを明らかにした。

Web2.0 | 02:15 | comments(0) | trackbacks(0)

        

そもそもブログビジネスファンドは金融事業ではない

GMOインターネットグループは「ローンクレジット事業からの撤退」と「ネットインフラ・ネットメディア事業への集中」を発表したが、金融事業からの撤退という論調の報道もあってか、VCは継続するのか?というお問い合わせを頂く事がある。

結論は無論、GMOVenturePartnersの活動はなんら変更無く継続、である。
※補足ながらちなみに、GMOインターネットグループのネットインフラ・ネットメディア事業は好調であり、年間30億円以上の黒字を生み出している。

しかし正確には、そもそもVCではなくベンチャー支援事業をやっているという認識をしている。
ブログビジネスファンドの発想においては、VC事業という発想自体が希薄なのである。

そもそも「ブログビジネスファンド」を中心としたベンチャー支援事業は金融事業でもなんでもない。

たとえば、映画事業が金融事業だろうか?という問いに近いかもしれない。
ほとんどの商業映画はファンド(製作委員会や組合)方式で製造され、リスク分散や幅広い投資家層による参加が可能になっている。金融技術を駆使はしているが、それで金融事業だとも思えない。よい映画を創る。商業的な成功=投資家への配当は、次にもっとたくさんよい映画を創るために必要であるが、優れた創り手にとっては、それがゴールではない。


ブログビジネスファンド設立から1年半が経過、累計投資先は13社となった。
3年で20、30社程度への投資を想定していたので、順調である。
レートステージ投資先は2社上場し、赤字段階だったアーリーステージの投資先も、黒字化基調が定着してくるところが増えてきた。


これまでにもまして、より一層ユニークな活動を推進していくのでご期待下さい。

- | 18:48 | comments(0) | trackbacks(0)

        

GMOインターネット証券、黒字化


GMOインターネット証券「単月黒字化キャンペーン」を実施!


GMOインターネット証券では、2006年5月のサービス開始以来、業界最安値水準の手数料と利便性の高いインターフェイスを提供することでお客様からご愛顧を賜り、開業1周年を迎えることができました。売買代金、収益ともに順調に拡大した結果、2007年7月に単月黒字化を達成することができました。お客様へ感謝の意を込めて信用取引手数料を100円に値下げするキャンペーンおよび日経225先物取引の通常手数料値下げを実施いたします。

GMOインターネットグループのネット証券会社、GMOインターネット証券。
ブログビジネスファンドの投資先でもあるのだが、業界でも異例のスピードによる黒字転換、それはいかにしてなされたのか?

金融システムをオープンソースで構築、開発費も保守費も従来の1/5に。
Web API経由の注文の割合は約10%へ。
金融サービスにソーシャル要素を持ち込んだ点がイノベーションのポイントであると言えるのではないだろか。

以下高島社長の講演のitPro記事より引用。

「標準的な開発費用の5分の1で証券取引システムを構築できた」
---GMOインターネット証券 代表取締役社長 高島秀行氏は7月24日に開催された「OSSプラットフォームセミナー」の基調講演でこう語った。

「OSSとアジャイル開発をフル活用」,GMO証券高島氏
 高島氏は「6カ月でネット証券システムを構築! Linux/OSS活用の極意」と題して講演した。GMOインターネット証券は2006年5月にサービスを開始。Ajaxの活用による使い勝手のよいインタフェースや,WebサービスAPIの公開など”Web 2.0時代のインターネット証券”を目指したシステムにより,2007年5月時点で2万6122口座,月間売買代金は1兆8326億円に達している。Web APIを使うことで,ユーザーはExcel上に構築されたクライアントなど独自のプログラムから売買できる。Web API経由の注文の割合は約10%に達しているという。
高島氏はGMOインターネット証券を創業する以前にもインターネット証券取引システムを構築した経験を持つが,今回LinuxやJBoss,SpringやHibernateといったオープンソースの活用やアジャイルな開発手法を採用したことにより「開発期間は標準の3分の1の約6カ月,総工数は3分の1の約100人月,総費用は5分の1の約3億円に抑えることができた」(高島氏)。Rubyも同社ホームページのセッション管理機能など取引システム以外で活用しているという。

Web2.0 | 01:48 | comments(0) | trackbacks(0)

        

Web2.0が儲からないって?

第二段階に入ったWeb2.0

まず、新しいテクノロジーやコンセプトを議論するフェーズ、そして次に期待値先行型のトレンドに過剰かつ誤った期待を寄せるフェーズ、〜これらのフェーズはどの産業の初期にも見られるのだが〜 が終了すると、次に来るのは、マネタイズ力の高い(ほぼイコール経営力の優れた)組織が、騒ぎが過ぎてなんとなく忘れられそうになっている裏でしっかりとある程度の規模に達している市場を、しっかりと握って高い利益を上げていくフェーズ、である。

収穫期、と言ってよい。
まさにWeb2.0はこのフェーズに入っている。

フルスピード(証券コード2159)が、本日東証マザーズに上場、
ブログビジネスファンドとしては2社目のIPOとなった。

ブログビジネスファンドのフルスピードへの投資コンセプトは、
イノベーションの方向性としての分散化、ソーシャル化。
適応分野は広告・プロモーション、情報流通。


フル

検索エンジン経由でアクセスするユーザーは50%とも80%とも言われている。
テレビCMでも「続きは●●で検索」の文字を見ない日はない。

「検索行為」の登場によって個人の購買活動、情報収集活動プロセスに発生した非連続的なパラダイムシフトは、広告・プロモーションの主戦場にまで広がってきた。

さらにソーシャルメディアの存在感が高まる中で、企業サイドのマーケティングプロセスも、「AIDMA」思考のマスメディア型従来手法が崩壊しつつあり、検索、比較、CGM等による意識共有を重視した「AISCEAS」に劇的にシフトしている。

この新しいAISCEASのバリューチェーンの中核となるのがSEMなのである。

通信と放送の融合、などと言い、買収劇でどたばたし、結局儲からない、などと言っているうちに、TVとインターネットはどんどん融合し始めている。
テレビCMを見て検索する、この導線は今後ますます確実に太くなる。
SEO、SEM、LPO、、どれでもよい。
ただただ、着実にマネタイズしていけばよい。


ソーシャルメディアはマーケティングを変えるか

ブログビジネスファンドが考えるWeb2.0はこちらから 

Web2.0 | 00:41 | comments(0) | trackbacks(0)

        
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