非ネット事業のネット事業、「参加のアーキテクチャ」

先日も書きましたが、私達Blog Business Fundでは、既存事業・非ネット事業の「Web2.0コンバージョン」が大きな潮流になるのではと予測しています。と言うより既にそれが現実のものとなりつつあると言ったほうが良いのかもしれません。先日も引用したP.F.ドラッカー曰く
「そしてそれはインターネット以外の産業で起こる」
というわけです。

例えば新聞雑誌など出版社のネットメディアや、巷間騒がれる放送とネットの融合などは代表的かつ分かり易い例ですが、実はほとんどの事業・産業がこの趨勢に無関係では無いでしょう。
既に業務システムやイントラネットなど企業のバックヤードでは、Webベースのアプリケーションが活躍しているのはご承知のとおりです。そしてそれが昨今では企業内ブログなどの形で「Web2.0化」し、その事が知的生産活動の効率性の更なる向上に寄与しています。
(当ファンドの投資先Jetrunテクノロジは、企業ブログ構築の為のソリューションを提供しています。)

例えば、数年前(大雑把ですが)に登場して今日では企業活動の必携ツールとなったグループウェアは、このような流れを牽引した代表的アプリケーションです。そのトップランナーのサイボウズさんは、Feedpathという、「知的生産者としての個人の為のゲートウェイ」とでも呼ぶべきプロダクトを近々リリースします。(先日デモを拝見しましたが、Web2.0の粋を極めたと言っても過言ではない、素晴らしいU/Iでした!)

もちろん、バックヤードのみならず多くの産業のサービスにおいてajaxなどのテクノロジに裏付けされたフォークソノミサービスや、ユーザ参加型、分散志向のサービスが世の中にどんどん出現しはじめています。地図、旅行、辞典・辞書、通販...e.t.c.
しかし、これに関連して先日ティムオライリーがインターネットマガジン1月号のインタビューで語った事は更なる示唆に富んでいます。
『ユーザーが生成するコンテンツ』、といういい方はWeb2.0の意味をそぎ落としている。もう少し明確に『参加のアーキテクチャー』と呼びたい。多くのユーザーがいればいるほど使いやすくなるシステムをどうデザインするか 〜中略〜 ユーザーが生成しているのは単にコンテンツなのではなく、集合的知性だからです。


これはつまり、「何でもネット化したり双方向サービスだったら『Web2.0』」というわけではなく、 本当の意味で「参加のアーキテクチャー」たるものがWeb2.0、ひいては次世代に成長していくインターネットサービスなのだ、というメッセージではないでしょうか?Blog Business Fundでは、このような企業やプロジェクトを支援していくこと、また既存事業のWeb2.0コンバージョン/Web2.0インプリケーションを通じて、新たな産業の創出や既存産業の効率化に資する事を重要なミッションと考えています。

早速ですが、当ファンドのベンチャーパートナーが、実は明日からこのような既存の非ネット事業で成功している会社の「Web2.0化」、「参加のアーキテクチャー」の実現に取り組むべく、その会社の取締役に就任します。この取り組みについては、機会があればまた随時お知らせしていきたいと思います。

Web2.0 | 14:49 | comments(3) | trackbacks(1)

        

日経、インターネットマガジン等

昨日(11月29日)発売のインターネットマガジン1月号、
本日(11月30日)の日経新聞のコーポレートVC特集、にも取り上げていただきました。ありがとうございます。

現在ブログビジネスファンドは、12月末の設立・第一回払込にむけて最終準備中です。

ファンド出資は一口10百万円、5口以上からのお申し込みとなっております。

現在複数の金融機関、事業会社等に出資のご検討を頂いております。
ご興味がおありの方はお気軽にお問い合わせください。

info@gmo-vp.com
担当 村松

Web2.0 | 09:35 | comments(0) | trackbacks(1)

        

日経産業新聞がweb2.0特集

11/28付けの日経産業新聞裏面全面特集にて
Web2.0の正体は?、という見出しの記事が掲載され、
ブログビジネスファンド、投資先Jetrunテクノロジ社も
紹介していただきました。

ありがとうございました。


当ファンド村松の、パフォーマンスに関する考えについても
言及されておりましたが、正確には、
「産業全体の支援を趣旨としつつも、通常のVCファンドに
期待されるパフォーマンスは結果的には達成出来る」
と考えています。

サイボウズの小川さんのエントリーにも紹介されているように、
web2.0が日経紙媒体に特集された事は興味深いです。

Web2.0 | 01:16 | comments(0) | trackbacks(0)

        

企業マーケティング手法のweb2.0コンバージョン

最近、インフォバーンさんの
re:SEARCH
というメディアに注目しています。

上記エントリーは「A・I・S・C・E・A・S」について。

この言葉は最近宣伝会議の特集にも登場し、
既存の広告・マーケティング手法が、すでにweb2.0と無縁では
いられないことを実感するようになってきました。

web2.0的な思想なしにweb2.0的な取り組みをしてしまうとどうなるか。
ブログ・キャンペーンの失敗から何を学ぶか? にあるような事例も頻発してくるわけです。


ブログビジネスファンドとしては、企業マーケティング手法のweb2.0コンバージョンのエリアに、大きなビジネスチャンスを感じています。

web2.0をビジネスプロセスにインプリする、プロフェッショナルサービスの必要性が一挙に顕在化するのではないでしょうか。
SIPSという業態が提唱されましたが、この分野も最近になって動きが出てくるはず。


この1、2年以内に何社かの強力なnew playerが登場することは間違いありません。

- | 17:43 | comments(2) | trackbacks(1)

        

Jetrunテクノロジに1.5億円出資

GMO VenturePartnersは、
ブログビジネスファンド、及びGMO VenturePartners投資事業有限責任組合の投資案件第一号として、RSS検索エンジン及びRSS広告のJetrunテクノロジ株式会社(本社:大阪)が実施した総額1.5億円の第三者割当増資の全額を引受ました。

当ファンドは、Web2.0関連の技術、サービスに関して独自の先端技術・事業モデルを持ち、これからの10年を担うベンチャー企業を投資対象としております。

その観点から、Jetrunテクノロジは、RSS検索エンジン「Jetrun.jp」「Jetrun検索窓」(いずれもテクノロジープレビュー中)」等を持ち、GMOアフィリエイトのRSS広告「GMO FeedMe!」のエンジン部分を提供している実績も有し、
当ファンドの投資方針に適合します。
ブログメディアの爆発的な成長期にあって事業の急成長が期待されます。

出資後のシェアは非公開ですが、引き続き、創業メンバー・経営陣がマジョリティを保持いたします。

今後当ファンドでは、事業、資本政策やその他あらゆる方面から支援、Jetrunテクノロジのオープンなアライアンス戦略を支援いたします。


CNET Japanに取り上げていただきました。

プレスリリースはこちらから

お問い合わせはこちらまで
info@gmo-vp.com

Web2.0 | 10:34 | comments(0) | trackbacks(1)

        
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