2005.11.30 Wednesday
非ネット事業のネット事業、「参加のアーキテクチャ」
先日も書きましたが、私達Blog Business Fundでは、既存事業・非ネット事業の「Web2.0コンバージョン」が大きな潮流になるのではと予測しています。と言うより既にそれが現実のものとなりつつあると言ったほうが良いのかもしれません。先日も引用したP.F.ドラッカー曰く
例えば新聞雑誌など出版社のネットメディアや、巷間騒がれる放送とネットの融合などは代表的かつ分かり易い例ですが、実はほとんどの事業・産業がこの趨勢に無関係では無いでしょう。
既に業務システムやイントラネットなど企業のバックヤードでは、Webベースのアプリケーションが活躍しているのはご承知のとおりです。そしてそれが昨今では企業内ブログなどの形で「Web2.0化」し、その事が知的生産活動の効率性の更なる向上に寄与しています。
(当ファンドの投資先Jetrunテクノロジは、企業ブログ構築の為のソリューションを提供しています。)
例えば、数年前(大雑把ですが)に登場して今日では企業活動の必携ツールとなったグループウェアは、このような流れを牽引した代表的アプリケーションです。そのトップランナーのサイボウズさんは、Feedpathという、「知的生産者としての個人の為のゲートウェイ」とでも呼ぶべきプロダクトを近々リリースします。(先日デモを拝見しましたが、Web2.0の粋を極めたと言っても過言ではない、素晴らしいU/Iでした!)
もちろん、バックヤードのみならず多くの産業のサービスにおいてajaxなどのテクノロジに裏付けされたフォークソノミサービスや、ユーザ参加型、分散志向のサービスが世の中にどんどん出現しはじめています。地図、旅行、辞典・辞書、通販...e.t.c.
しかし、これに関連して先日ティムオライリーがインターネットマガジン1月号のインタビューで語った事は更なる示唆に富んでいます。
これはつまり、「何でもネット化したり双方向サービスだったら『Web2.0』」というわけではなく、 本当の意味で「参加のアーキテクチャー」たるものがWeb2.0、ひいては次世代に成長していくインターネットサービスなのだ、というメッセージではないでしょうか?Blog Business Fundでは、このような企業やプロジェクトを支援していくこと、また既存事業のWeb2.0コンバージョン/Web2.0インプリケーションを通じて、新たな産業の創出や既存産業の効率化に資する事を重要なミッションと考えています。
早速ですが、当ファンドのベンチャーパートナーが、実は明日からこのような既存の非ネット事業で成功している会社の「Web2.0化」、「参加のアーキテクチャー」の実現に取り組むべく、その会社の取締役に就任します。この取り組みについては、機会があればまた随時お知らせしていきたいと思います。
「そしてそれはインターネット以外の産業で起こる」というわけです。
例えば新聞雑誌など出版社のネットメディアや、巷間騒がれる放送とネットの融合などは代表的かつ分かり易い例ですが、実はほとんどの事業・産業がこの趨勢に無関係では無いでしょう。
既に業務システムやイントラネットなど企業のバックヤードでは、Webベースのアプリケーションが活躍しているのはご承知のとおりです。そしてそれが昨今では企業内ブログなどの形で「Web2.0化」し、その事が知的生産活動の効率性の更なる向上に寄与しています。
(当ファンドの投資先Jetrunテクノロジは、企業ブログ構築の為のソリューションを提供しています。)
例えば、数年前(大雑把ですが)に登場して今日では企業活動の必携ツールとなったグループウェアは、このような流れを牽引した代表的アプリケーションです。そのトップランナーのサイボウズさんは、Feedpathという、「知的生産者としての個人の為のゲートウェイ」とでも呼ぶべきプロダクトを近々リリースします。(先日デモを拝見しましたが、Web2.0の粋を極めたと言っても過言ではない、素晴らしいU/Iでした!)
もちろん、バックヤードのみならず多くの産業のサービスにおいてajaxなどのテクノロジに裏付けされたフォークソノミサービスや、ユーザ参加型、分散志向のサービスが世の中にどんどん出現しはじめています。地図、旅行、辞典・辞書、通販...e.t.c.
しかし、これに関連して先日ティムオライリーがインターネットマガジン1月号のインタビューで語った事は更なる示唆に富んでいます。
『ユーザーが生成するコンテンツ』、といういい方はWeb2.0の意味をそぎ落としている。もう少し明確に『参加のアーキテクチャー』と呼びたい。多くのユーザーがいればいるほど使いやすくなるシステムをどうデザインするか 〜中略〜 ユーザーが生成しているのは単にコンテンツなのではなく、集合的知性だからです。
これはつまり、「何でもネット化したり双方向サービスだったら『Web2.0』」というわけではなく、 本当の意味で「参加のアーキテクチャー」たるものがWeb2.0、ひいては次世代に成長していくインターネットサービスなのだ、というメッセージではないでしょうか?Blog Business Fundでは、このような企業やプロジェクトを支援していくこと、また既存事業のWeb2.0コンバージョン/Web2.0インプリケーションを通じて、新たな産業の創出や既存産業の効率化に資する事を重要なミッションと考えています。
早速ですが、当ファンドのベンチャーパートナーが、実は明日からこのような既存の非ネット事業で成功している会社の「Web2.0化」、「参加のアーキテクチャー」の実現に取り組むべく、その会社の取締役に就任します。この取り組みについては、機会があればまた随時お知らせしていきたいと思います。
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