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天地創造・CGM編

今回は「Secondlife ファンド」プロジェクト担当プロデューサーの塩田のエントリー。

「CGM(Consumer Generated Media)」という言葉が普及して久しいが、肝心のユーザーを集められず消えていくサービスも多い。

その成り立ちを考えれば当然であるが、CGMの成功と、Linuxの様なオープンソースの開発手法には大きな関連があるように思う。
つまり、
「魅力的な世界観・プロジェクトを提示し」
「ユーザーを共同開発者として扱い」
「功績には価値のある体験や賞賛で応える」
仕組みだ。

リンデンラボ社は「創造する」部分をユーザーに託した事で、Second Lifeという世界を増殖させ、自ら新陳代謝を繰り返させることに成功している。

彼らは、オープンソースの開発手法、中でもLinuxの様なバザール方式の大原則である、

「ユーザーを貴重な資源として扱うことは、ユーザーが実際に貴重な資源となることで報いてくれる」

その事を誰よりも熟知している。
(ユーザーがそのサービスに利用料を払おうと、払うまいと、だ。)
そしてユーザーの自治、または無秩序に踏み込まず、クールな不動産業に徹して、世界観だけを提供することが、自らを最も賢く敬われる存在に見せ続けるであろう事も。

現在の所、Second Lifeは最も成功しているCGMによるサービスだと考えられる。
奇抜なアイディアや高いレベルの創造主が賞賛され、ビッグネームと言えども売名目的の進出はdisられる、健全な評価軸を持った世界だ。

奇妙な感覚を求めて増え続ける住民数と、拡大し続けるGDPは、誰にとっても魅力的な市場だ。
MY SPACEとは違った形で、国内でもSNSが勃興しMixiが根付いたように、今後日本でデファクトの座を狙う仮想現実空間が立ち上がるだろう。

だが、
ユーザーは、広告を見て、囲い込まれるために参加するのではない。
ユーザーは、「マーケティングデータ」なるものを吸い上げられるために行動するのではない。
ユーザーは、キャッシュというインセンティブのみを求めて創造するのではない。

CGMは、それを生み出す行為や結果そのものが、ユーザーにとって楽しく価値のあるものでなくてはいけない。

どのような、魅力的な世界観と体験をユーザーに提示できるプレイヤーが出てくるのか。
既に週40時間を「あちら側」で過ごす身としては、その事が今から楽しみだ。

ちなみに本件での塩田へのコンタクトは、
ペパボ島に遊びに来て頂くか、
http://slurl.com/secondlife/paperboy%20and%20co/128/128/0/
Tiger LyneまでIMを送っていただければ幸いです。

セカンドライフ | 01:05 | comments(0) | trackbacks(1)

        

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プラットホームの米国依存は加速するばかり
ペバボの家入社長やGMO VPの村松氏も先日発表したが http://japan.internet.com/busnews/20070202/5.html 日本でも次々とSecond Lifeに依存するサービスがはじまっている いわゆるプラットホームの米国依存は加速するばかりですが、Second Lifeもその1つで日本
TrueBlue | 2007/02/06 10:19 AM
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