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検索サービスのホールプロダクト化

検索サービスは今後どこに向かうのか。
まだまだ沢山のイノベーションが起こりそうなこの分野だが、
キャズムのジェフリー・ムーアが定義する
「ターゲットカスタマーの購入の必然性に応える製品やサービスの集合体
=ホールプロダクト」を下敷きに、あえて乱暴に考察してみる。

ホールプロダクト 

まず検索サービスのターゲットカスタマーをどう定義するか、だが、
webサービスとしての検索は、有償なプロダクトではなく、また特定のニーズを抱えているユーザーグループが固定化している訳でもないため、
対象は、あらゆるネットユーザーであり、場面としては何かを知りたい場面の総和、と定義するしかない。

Yahoo!やGoogle等の検索サービス提供者が元来提供してきたコアプロダクトは、図の中心であるweb検索、であり、
ターゲットカスタマー(何かを知りたい場面)の利用の必然性に応える検索サービスの集合体=ホールプロダクト(図の外側)だとすると、ホールプロダクトは、ブログ検索であり、画像検索であり、タグ検索、となる。

ホールプロダクト_検索

こうしてみると、なぜかYahoo!の検索窓そのまま、という事が確認できる。

ホールプロダクトとしての検索サービスの概念の中においては、
最近大量に発生しつつある、口コミ検索、意味検索、時系列検索、ネガポジ検索等の次世代型の検索サービスは、
パーツとしての検索機能として、ホールプロダクトの構成要素になっていくのではないだろうか。
大多数の検索利用者は、何かを検索したい場面、において、調べ物をしたいのであって、特定のエンジンの志向に興味があるわけではない。
ドリルが欲しいのではなく、穴が欲しいのである。

初期市場であるイノベーターを取り込むだけではなく、現実的なビジネス化に必要なアーリーアダプターと、キャズムを超えて収益化に至るために必要なアーリーマジョリティを取り組むためには、やはりホールプロダクト化していないと難しいのではないだろうか。
そこに逆に商機があるはずだ。

ちなみに、不思議な事にGoogleが最近展開している、カレンダー、メール、GoogleBase等の機能は、どうもこの図に当てはまらない。
Googleが定義するターゲットカスタマーが、上記とは異なるという事だろう。
何かを知りたい場面、ではなく、何かを整理し共有する、とでも定義しているのか、よりコミュニケーション志向が強いのかもしれない。
これは次回以降整理していきたい。

- | 08:15 | comments(2) | trackbacks(0)

コメント

Thikさん、コメントありがとうございます。
Googleの仮説、非常に興味深いです。
別途エントリーの中でも触れさせていただきます。
引き続き、よろしくお願い致します!
キャズムとイノベーションの解(&ジレンマ)、不朽の名著ですね。
ともに起業前に読んでおくべき本でした。

村松@ブログビジネスファンド | 2006/05/07 2:44 AM

トラックバックいただきありがとうございます。G.ムーアの「キャズム」理論は原著の出版から10年以上経ても色褪せておらず、共感ができます。私も2年前にはじめて読んだときは、非常に感激したのを覚えています。今でも、たまに読み返したりしています。

本エントリで触れられているGoogleについて、大胆に考えていました。
Googleを利用している人は、検索の先に目的があるように思えます。例えば、「予定管理を簡単に行いたい」「自分の生活圏で、XXが安く手に入れる方法が知りたい」などです。そのため、Googleはコアプロダクトに検索を据え、ホールプロダクト化するためにカレンダーやメール、広告などを提供しているのではないでしょうか。
以上、幼稚な仮説ですが、ご容赦ください。

thik | 2006/05/06 11:43 PM

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