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ソーシャルレンディングはポスト金融恐慌のファイナンスプラットフォームになるか?

100年に一度の世界経済秩序の再編、投資銀行資本主義の終焉、その先にあるのはなんであろうか。
単なる改善活動や、既存業界・事業の延長上でのイノベーションを想像するだけでは不十分だ。時代の転換期に大規模な再編が進行するときは、(イノベーションのジレンマで定義される)破壊的イノベーションによる破壊的ビジネスモデルの創造が必要である。

ノーベル賞をとって一躍有名になったグラミン銀行など、マイクロファイナンス、ソーシャルレンディング等、新しい金融モデルがこのところ取りざたされてきた。

GMOVenturePartners、日本初ソーシャルレンディングのmaneo社に出資

maneo


ソーシャルレンディングの仕組みは、2005年ごろから欧米で発達した。英国ではZopa、Virgin Money、米国ではProsper、Lending Club、また最近では欧米プレイヤーの世界展開に加え、各国独自のレンディングサービスも大きな広がりを見せている。各地域において様々な問題を抱えるものの、その破壊的なビジネスモデルにより大きな可能性が期待されている。

日本では、SBIグループと米国ProsperによるSBI Prosper、Zopa、今回出資させて頂いたmaneo社の3社がプレイヤーとして挙げられていたが、今回のmaneo社が最初の参入となる(現時点でも同社のみ)。

maneo社のビジネスモデルは個人間融資のマーケットプレイスを運営、資金の貸し手と借り手間のマッチングを行い、Upfrontの手数料として貸付金額の一定率を、Accualの手数料として貸付残高の一定率を徴収する。貸付金額、貸付残高に応じた手数料収益を徴収するモデルである。貸出残高をいかにストックできるかが課題になるだろう。

この分野は他の金融庁監督下にある事業を行う金融業者には既存事業との関係上、自社では参入しにくい分野であるといえるだろう。金融分野への知見がある程度ない事業者には各種免許取得(maneo社と同じスキームをとるとしても、貸金業者+二種金融商品取引業者となる必要あり)に加え、運営ノウハウを含め参入しにくい分野である。同社では、経営陣、関係者が関連する法律分野への専門分野を持ち、かつオペレーションを回すだけのノウハウを持つ点から、ファーストムーバーとしてのメリットを享受する可能性が期待される。

ただ、実際は、日本国内で初めての取り組みでもあり、
・海外の成功要因となる借り手・貸し手の金利選好や取引モチベーション、またデフォルトリスクを抑制する仕組みが本当に日本においても機能するのか
・日本における関係法律の中で本ビジネスモデルの存在が認められるのか、制約をかけられないのか
・同社が狙う国内目的別ローン市場は7〜8兆円ではあるものの、どの程度獲得できるのか
といった不確実性も伴うことも事実である。

海外での先発事例から様々な反省点を抽出しつつ、日本独自のこの破壊的なビジネスモデルを成功に導けるよう、我々も共に考え、一緒に成長していきたい。

ITメディアより/黒船「ソーシャルレンディング」襲来 P2P金融への期待

CNETより/日本初ソーシャルレンディング、「maneo」今秋にもオープン

- | 16:05 | comments(2) | trackbacks(0)

        

コメント

LIPさん、コメントとご紹介ありがとうございます。
引き続きよろしくお願いいたします。

村松@ブログビジネスファンド | 2009/01/04 12:43 AM

ブログで当記事をご紹介させていただきました。
http://d.hatena.ne.jp/microfinance/20081231/1230703300

maneoの動向には私たちも注目したいと思います。

LIP | 2008/12/31 3:08 PM

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